幸せは既に手に入っていることに気付く

昨夜仕事帰りに駅で不意に声を掛けられました。
振り向くと小柄な女性が居らっしゃったのですが
私は何故か彼女の外見から警戒せずにはいられませんでした。
無表情で怖い感じがしたのです。

彼女は「○○レジデンスタワーはどこですか?」と
タワーマンションを探していたのですが
そのような名前の物は無かったので
この近所にはないという返答をすると
「どこにあるか誰に聞いたらいいかしら?」
とおっしゃるので駅の隣の交番で聞くと良いですよと
お伝えすると聞き取れない声で
「私、みんなみたいに○○できないから。でもありがとう。」
と去っていきました。

なんだ、ただの道を聞いてきた人じゃない
警戒する必要もなかった。と安堵したのも束の間
急にその女性が心配になってきて
警戒し過ぎてスマートフォンで調べて差し上げる考えも浮かばなかったことを悔やみ

直ぐに彼女の言っていたマンションを検索しました。
やはり存在せず、その代わりに似た名前の別のタワーマンションが出てきました。
丁度駅から50m程離れたとことに有る建物です。

まだ彼女は居るだろうか?
速足で駅に戻ると、駅の反対側で困った顔をして
その女性が周りを見渡していました。

ああ、まだ居た、良かった。と思い
彼女に駆け寄り「お探しのマンションですが、△△タワーというのがあちらに有りますよ。」
と話しかけると、状況が掴めないのか暫くキョトンとした表情をしていました。
「ああ、さっき私が声を掛けた方ね!わざわざ戻ってきてくれたの?」
「ああ、もう!」と嬉しそうな顔をされました。

彼女をよく見ると、酸素ボンベとともに辛そうに歩いていました。
「私、みんなみたいに○○できないから」というのは歩けないからと
仰っていたのだと分かりました。

そして彼女が私の手を握り思いがけないことを仰ったのです。
「あなた、人に親切にできるって、あなたが幸せだからできるのよ。」
彼女はさっき見た無表情な人物ではなく
ニコニコとした人間味のある笑顔の人に変わっていました。

彼女に会う前まで、嫌な元上司や夫の嫌なところが頭に浮かび
イライラしていたのですが、この些細などうでも良いことを除いて
あとはなんの問題もない幸せな生活を送っていることに気が付きました。

ああ、自分で気が付いていないだけで私は既に幸せを掴んでいるのだと
偶然会った女性の口から出た一言で気付かされた出来事でした。

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