目力


ロンドンのPortobelloというエリアに
子供にフレンドリーな
イタリアンの美味しいお店があると聞き
ディナーを食べに行きました。
私の息子はまだまだ
お行儀よく食事することが難しく
そうかと言ってあまりカジュアル過ぎて
美味しくないレストランにも行きたくなかったので
雰囲気の良いこのレストランを見つけた時は
ここに行こう!と決めました。
お店に着くと雰囲気もお洒落で
地元の人も来ている
人気店のようでした。
イタリア人のご一家が経営していて
息子にもスタッフの方が常に微笑み掛けてくださり
私達夫婦もほっとしながらお食事を頂きました。
食事中に地元の方と思われる男性に
話し掛けられました。
イギリス人にはちょっと珍しい
フレンドリーさが少し行き過ぎた方ではありましたが
悪い人では無さそうでしたので
軽く合わせて聞いておきました。
するとレストランのマネージャーの奥様である
30代位のマダムがさっと私に寄ってきて
「Madam, does he annoy you?]
(マダム、あの男性があなたを
不快にさせていませんか?)
と真っ直ぐに私を見つめて仰いました。
あまりの彼女の目力の強さに
思わずひるんでしまう程でした。
若いころのソフィア・ローレンにそっくりの
黒髪の彼女は
イタリア人らしく真っ黒に日焼けし、
太いリキッドのアイラインがしっかりと入り
リップはベージュなのか色味がない物を
塗っていらっしゃいました。
色味の無いリップがさらに彼女の目力を
強調しています。
彼女の真剣で強い眼差しは
「必要ならマダムの為に
私があの男を追い出してやりますよ。」
と言っているのが分かりました。
「大丈夫です、ありがとう。」とお伝えして
そのまま食事を続けました。
とても格好いい彼女に惚れ惚れとしましたが
同時に彼女は一般的な日本人男性の好みと
正反対であろうと思いました。
日本では彼女の様に見た目も中身も強い女性を
恋愛対象として好意を持つ男性は少ないでしょうし
そんな男性の好みを気にして
強い女性に憧れる女性も少ない気がします。
しかしながら自分らしさを無視して
周りの評価や好みを重視するのは
大変もったいないことだと思います。
男性好みの私になるのではなく
自分らしさを満喫している私を
好きになってくれる男性を選ぶ。
そんな風潮が日本にやって来ると
随分と色々な事が変わってくるのではと思います。

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